焼肉の美味しさを左右する要素の一つに、熱源があります。ガス火、炭火、電熱の3つの熱源にはそれぞれ特徴があり、焼き方や味わいが大きく異なります。
今回は、それぞれの熱源の特徴やメリット・デメリット、そして美味しく焼くためのポイントをご紹介します。
ガス火
ガス火の特徴は、以下のとおりです。
- 均一な火力…火力が安定しており、肉全体に均一に熱が伝わりやすい。
- 温度調節が簡単…火力を細かく調整できるため、焼き加減をコントロールしやすい。
- 煙が少ない…炭火に比べて煙が出にくいため、室内での使用に適している。
- 手入れが簡単…グリルが掃除しやすく、お手入れが楽。
ガス火のメリット
初心者でも扱いやすい、誰でも美味しく焼き上げやすく、煙が少ないため室内でも焼肉を楽しめます。火力の調整が簡単で、様々な種類の肉に対応できるのも強みです。
ガス火のデメリット
炭火に比べて香ばしさが足りないと感じられることがあります。また遠赤外線効果が弱いため、肉の表面は焼けても中は生焼けになりやすい場合があるため、注意が必要です。
炭火
炭火の特徴は、以下のとおりです。
- 遠赤外線効果…炭から出る遠赤外線が肉の中までじんわりと熱を通し、肉汁を閉じ込める。
- 香ばしい香り…炭の燃焼によって生まれる煙が肉に燻され、香ばしい風味をつける。
- 火力が高い…高温で一気に焼き上げることができる。
炭火のメリット
肉本来の旨味を引き出し、香ばしい風味を楽しめます。遠赤外線効果で外はカリッと、中はジューシーに焼き上げることができます。また昔ながらの炭火での焼肉は、焼肉らしい雰囲気を味わえる楽しみもあります。
炭火のデメリット
炭を熾すのに時間がかかること、また炭の種類や配置の仕方によって火力が変わるため、コツが必要です。また網の上で肉を転がしながら焼きムラを防ぐことで、美味しい焼肉が楽しめます。
遠赤外線ヒーター
遠赤外線ヒーターの特徴は、以下のとおりです。
- 煙が出ない…煙が出ないため、室内での使用に最適。
- 温度調節が簡単…温度を細かく設定できる。
- お手入れが簡単…グリルが掃除しやすく、お手入れが楽。
遠赤外線ヒーターメリット
煙が出ないので換気設備が要らず、室内でも手軽に焼肉を行えます。油が飛び散りにくく、安全に調理できるのもメリットです。また温度を一定に保てるため、焼きムラが少なく済みます
遠赤外線ヒーターのデメリット
炭火のような香ばしさが足りない場合があります。また、一般家庭用のグリルはあまり普及していないため手に入れづらいです。
火加減について
焼肉店のガスロースターは長方形タイプ、円形タイプと種類が分かれていますが、一般的にはガス火の直上が強火、その周囲が中火、左右が弱火です。
昔ながらの炭火を使った七輪で焼く場合は、中央が強火、その周囲が中火、端が弱火になります。
遠赤外線ヒーターで焼肉をする場合は、プレートが冷たい状態からお肉をのせて火をかけ、低温からじっくり焼いていくことで、肉の焼き縮みを抑えてふっくらとした焼き加減になるためおすすめです。
熱源にに合わせて焼き方を変えることで、美味しい焼肉を味わうことが出来るので、ぜひ覚えておきましょう。
まとめ
ご家庭ではお手持ちの熱源に合わせて焼き方を工夫してみるもの良いと思いますし、新しい熱源を導入するのに参考にしてくだされば何よりです。もっともお店では業務用の調理器具を使用していることが多いため、ご家庭では味わえない焼肉を体験できます。
大和焼肉 結では、スタンダードで扱いやすいながら、本格的な火入れができるロースターを導入しています。
スタッフが焼き方をレクチャーすることもできますので、是非お声掛けください。
初心者でも失敗しない焼き方については以下の記事で解説しております。