牛肉は部位によって肉質や風味、おすすめの調理法が大きく異なります。それぞれの特徴を知ることで、より牛肉料理を楽しむことができます。
今回は牛肉の主要な部位9種類の特徴とおすすめの料理を解説します。
牛肉の部位と特徴
牛肉は、大きく分けて次の3部位に分けられます。
前身…肩ロース、肩肉、ネックなど。肩から首にかけての部位。
中身…リブロース、サーロイン、ヒレなど。背骨周辺の部位。
後身…モモ、イチボ、ランプなど。後ろ足の部位。
また3部位の中で、代表的な各部位の特徴を簡単にまとめると、以下の9種類に分かれます。
【前身】
肩ロース…赤身と脂身のバランスが良く、柔らかい。
肩肉…赤身が多く、比較的歯ごたえがある。
ネック…首の部分の肉で、比較的歯ごたえがある。
【中身】
リブロース…赤身と脂身のバランスが良く、霜降りがある。
サーロイン…きめが細かく柔らかく、高級部位。
ヒレ…柔らかく赤身で、脂肪が少ない。
【後身】
モモ…赤身が多く、脂肪が少ない。
イチボ…柔らかく、赤身が美しい。
ランプ…赤身が多く、脂肪が少ない。
部位ごとのおすすめの料理
ここからは部位ごとのおすすめ料理をご紹介します。
前身
・肩ロース…赤身と脂身のバランスが良く、様々な料理に使える万能な部位です。焼肉では、柔らかくジューシーな味わいが楽しめます。肉そのものの旨みを味わえるステーキでは、肉の旨みを存分に堪能できます。
・肩肉…赤身が多く、しっかりとした歯ごたえがある部位です。薄切りにすることで赤身肉の味わいを楽しむことができるため、焼き肉では薄切りにしていることが多いです。
・ネック…首の部分の肉で、比較的硬いですが、独特の風味があります。シチューや煮込み料理にすると、出汁が出て美味しくいただけます。
中身
・リブロース…赤身と脂身のバランスが良く、霜降りがある部位です。ステーキにすると、口の中でとろけるような食感と豊かな香りが楽しめます。ローストビーフにしても絶品です。
・ サーロイン…きめが細かく柔らかく、牛肉の中でも最高級の部位です。ステーキにすると、肉の旨みをダイレクトに味わえます。
・ヒレ…柔らかく、赤身で、脂肪が少ない部位です。ステーキにすると、肉の繊維が細かく、上品な味わいが楽しめます。
後身
・モモ…赤身が多く、脂肪が少ない部位です。すき焼きや煮込み料理にすると、肉の旨みがしっかりと味わえます。
・イチボ…柔らかく、赤身が美しい部位です。ステーキにすると、肉の旨味と香りが口いっぱいに広がります。
・ランプ…赤身が多く、脂肪が少ない部位です。炒め物やシチューにすると、肉の食感が楽しめます。
牛肉の部位を選ぶ際のポイント
牛肉の部位を選ぶ際は、料理の種類、好みに合わせて選ぶことが大切です。それぞれの部位の特徴を理解し、最適な部位を選ぶことで、より美味しく牛肉料理を楽しむことができます。
・料理の種類から選ぶ
・焼肉…さまざまな部位を楽しめるのが焼肉の魅力です。肩ロース、カルビ、ハラミなど、部位によって食感や味が異なるため、食べ比べもおすすめです。
・ステーキ…柔らかく、脂の乗りが良い部位がおすすめです。リブロース、サーロイン、ヒレなどが人気です。
・すき焼き…赤身肉が柔らかく、繊維がほぐれやすい部位が適しています。モモ、バラなどがよく使われます。
・煮込み料理…比較的硬い部位でも、長時間煮込むことで柔らかく美味しくなります。肩肉、ネック、スネなどがおすすめです。
・炒め物…さまざまな部位が使用できますが、赤身が多く、歯ごたえのある部位が炒め物に適しています。モモやミスジなどがおすすめです。
・肉の柔らかさから選ぶ
・柔らかい肉…ヒレ、サーロイン、リブロースなど。あまり動かす部分ではないため、柔らかく、きめ細かい肉質です。
・比較的柔らかい肉…肩ロース、イチボなど。程よい柔らかさで、様々な料理に適しています。
・硬めの肉…肩肉、ネックなど。よく動く部分なので、肉質が硬く、煮込み料理に向いています。
・脂の量で選ぶ
・脂が多い…リブロース、カルビなど。霜降りがあり、濃厚な味わいが楽しめます。
・脂が少ない…ヒレ、モモなど。赤身が多く、あっさりとした味わいです。
肉の鮮度
美味しい牛肉料理を味わうには、肉の鮮度も大切です。鮮度の良い肉は、色が鮮やかで、弾力があり、表面が乾燥していません。脂の色は白く、透明感があります。また肉汁が出ているものは避けましょう。
まとめ
牛肉の部位は、その特徴や風味、そしておすすめの調理法が異なります。
大和焼肉 結では定番から希少部位まで様々な部位を取り揃えております。奥深い牛肉の部位の数々をぜひ味わってみてください。